いつの時代にも、これまでの価値観や手法、領域に捉われず、自らの信じるところに向かって歩みはじめる人たちがいます。 既存の文化に、深みや彩り、広がりをもたらす人たちです。私たちは今、あえて同時代の彼ら/彼女らを〈PLAY ON〉な人たちと呼ぼうと思います。
そして〈PLAY ON〉という言葉のもとで、彼ら/彼女らともにあらたな創造のフィールド、〈遊び場〉をつくりたいと思います。 閉塞感が蔓延する〈遊び〉のないこの社会において、私たちが待望する行動こそ〈PLAY ON〉だと思うからです。 目的を待たず、成果を期待せず、他者の目を気にすることなく、能動的にはじまる営み。 それが〈遊び:PLAY〉です。 夢中で続ける〈ON〉の先に、技は洗練され、参加を招く決まりごとも編み出されていきます。
さらに〈遊び〉は、隙間や緩みを表します。その意味で、人を自在にする営みとも言えるかもしれません。
そしてなにより〈遊び:PLAY〉は、人を生き生きと生かします。生命を生命らしく再生する営みこそ、〈PLAY ON〉と呼びたいと思います。
1968年12月24日アポロ8号に乗った宇宙飛行士ウィリアム・アンダースが撮った地球の写真。 後に「地球の出」と呼ばれることになるこの写真によって、私たち人類ははじめて〈地球に住む私たち〉という視座を手に入れました。
それから半世紀、私たちはこれまでのあらゆる価値観や手法、制度や領域を解きほぐし、〈地球に住む私たち〉の営みへと編み直そうとしてきました。
そして今日も、暮らし方、働き方、生き方といった〈LIFE〉にまつわる全てのフィールドで、全地球的かつ同時代的な再創造は続いています。 『PLAY ON』は、この青い地球の上に躍動し続けるやさしい創造性を大切にしたい。
一人ひとりの〈PLAY〉からはじまり、今この瞬間もまた一人〈PLAY〉をはじめている、〈ON〉している、各自の創造性を信じたい。〈地球に住む私たち〉の創造的実践、そのプロセスに役立つ、文章や商品、体験や対話を生み出し、 一人ひとりに向けて具体的に提供してゆくのが、この『PLAY ON』です。