私は、去年から、このPLAY ONのサイト、そしてWeb春秋というサイトに連載しながら、「藝術2.0」を巡って、宛ても定かでない旅を続けているが、その中で、是非とも会って、自らインタビューしたいと思っていた一人が、発酵デザイナー小倉ヒラクさんだ。私が、ちょうど「旅」をし始めた頃、たまたま、いや、おそらくは出会うべくして出会った本が、彼の『発酵文化人類学』であった。そこには、未だ朧な「藝術2.0」の像に閃光を放つような文言が散りばめられていた。資本主義社会の「サムシング・ニュー主義」から発酵食のような「サムシング・スペシャル」を大切にする社会へ。発酵という生物学的現象を、生命エネルギーが循環する「ギフトエコノミー」と捉える視点など。
今回、彼が暮らす山梨まで、Web春秋の担当編集者で、PLAY ONのContributing Editorでもある楊木希さんとともに赴き、『発酵文化人類学』を読了後、自分の中で「発酵」していたいくつかの問いを投げかけてみた。

Web春秋にて連載中の『GEIJUTSU論 藝術2.0をさぐる思考の旅』はこちら
http://www.shunjusha.co.jp/web_shunju/03_geijutsu.html

小倉 ヒラク『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』木楽舎